Madonaの作品1

 

天狐・出雲・契約

源義経


鎌倉時代。貴族(雅)の世から武士の世へと移ろう時代。 

神の国・出雲で一人の青年が蒼い光を放つ狐と出会う。 

その青年、名を源義経。 

その狐、名を天一という天狐の一族である。 

出雲の山中で妖に襲われた義経を救い、契約を持ちかけた天一。 

それは、ある一人の天狐の裏切りにより散り散りとなった一族を集める手伝いだった。 

代わりに天一は義経の剣となり盾となると。 

それ程に、命を賭ける程に一族の再建を目指す天一に義経は友として契約をすると告げる。 


ほどなくして、義経の元に一通の文が届く。 

其れは、兄・頼朝からだった。 

各国で不可思議な変異が起こっているという内容で、鎌倉に帰ってこいという。


義経は天一と共に各国で起こる変異を解決する幕府公認の武士団の将となり、大和の国へと向かう。 

そこで義経は黒い狐火を纏った青年・和(カズサ)と出会う。


天狐一族の因縁と、義経に忍び寄る黒き焔。 

戦いの時代を生きる一人の青年と気高き天狐の物語。

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